8.02.2011

テレビから離れたところから見る嫌韓

ごく一部のネットで話題になっている嫌韓。

最初は嫌菅とかけてるのかと思ったけれど、嫌菅はもはや眼中に無いようで、フジテレビをはじめとした韓国推しの放送局をターゲットに、白熱したやり取りが繰り広げられている。

我が家にはテレビがないので、文字ベースでチョロリと読むこれらの情報しか無いわけだが、ここに日本にくすぶる僅かな危機感を感じ取ることができる。

その昔、私などほとんど歴史の授業で習った程度であるが、アメリカが日本製品のボイコットを行った事がある。

それは、猿真似ばかりしていた日本人が、日本人の作った製品で世界を席巻し、アメリカ国内の商品が売れなくなった事や、安くて良い日本製品が大量にアメリカ国内に入り込んだ結果、製造業が大打撃を受けた影響が大きかったと聞いている。

製造業もヒュンダイやサムスンなど、徐々に力をつけていることは事実だし、それらに先んじて韓国のアイドルグループやドラマなどが日本国内を席巻し、「このままでは韓国に圧倒される」 という危機感が、今回の(まだボヤ程度の)火種につながったのではないかと思う。

アメリカの不買運動と異なる点は、韓国の国力が当時の日本ほど高くない点だろう。

先に上げた企業を見ても、韓国国内の国力増強につながる動きはほとんど無い。
能力のあるエンジニアは外国人ばかりだし、主要なマーケットも国外にある。

さらに金融基盤の弱さも、多くの日本人が本気で恐れていない理由になると思う。

だが、これだけメディア戦略として韓国のコンテンツが仕掛けられてきている以上、いずれはそういった弱さを押してでも、日本超に出てくることは間違いない。

実際に韓国のエンジニアなどと仕事をすると、そのハングリー精神の高さに驚かされる。

おそらく、かつての日本のエンジニアも、当時の先進国から見ればそんな風に見えたのだろうと思う。
何より相手を駆逐するのに必要なのはハングリー精神だ。

しかし、日本人は既に追う側でなく、追われる側に回っている。

企業の頭の固い御人達は、かつての日本を未だに夢想しているようだが、もうそんな事を言っている場合ではない。

欧米のように、追いつけ追い越せと迫ってくる諸国をなんらかの形でかわし、言葉と知恵と先進技術を持って制し、自国の利益にするためにはどうしたらいいか、考えなければならないところに来ているのだろうと思う。

嫌韓が恐韓に変わる前に、それぞれが身近なところで、意識改革をする必要がある。

うさぎと亀の亀は、うさぎを追い越した後、どんな気持ちでゴールを目指したのだろうか。

追い越すまでの気持ちと、追い越した後の気持ち、後ろからうさぎが追ってくる恐怖。

それと闘いながら、亀は何を思ったのだろうか。

思いを馳せる価値はあると思う。

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