6.21.2011

読書。

今月二冊目かな?

読んだのはこちら。

田宮模型の仕事。

世界の模型メーカー。我らがタミヤが、なぜタミヤであり、タミヤでありつづけられるのかが綴られた一冊。
タミヤのスタート地点である木製模型の話からスタートし、プラモデルへの進出が苦渋の決断であったこと、これだけアフターサービスの充実した企業でありながらも、ずっと安定したまま来たわけではないこと、品質世界一がどのような人の手によって作られているのかということ、世界から見たタミヤとはどのような企業であるかということが事細かに綴られています。

下手な小説よりもわくわくさせられ、感動する一冊で、最近読んだ中では抜きん出ていい書籍だと思いました。
ミニ四駆の第三次ブームを待ち続ける格好で締めくくられていますが、ミニ四駆プロが登場した今もそのブームが来ていないところには、やり方を再考するところに来ているのではないかと思います。

加えて、タミヤファンの一人としておせっかい的に感じたのが、このカリスマ経営者が去った後の話です。
どの章を読んでみても、このカリスマ経営者あってこそ、タミヤがあり、タミヤの製品があるのだというのをひしひしと感じました。

その反面、模型の販売においても若い芽を育て忘れた話題が多々出てきているだけに、次の10年、タミヤがどのようになっていくのかという不安はあります。

ただ、そういう不安は抜きにして、読んで損のない一冊です。
ビジネス書としても優れていて、仕事とは何たるかを、要所要所で教えてくれると思います。
椅子にふんぞり返って、新聞を読んで威張っている経営者の言葉よりも、ずっと説得力のあるものだと思います。


【追記】
6月30日必着ですが、タミヤが新卒及び第二新卒向けに企画開発部員の募集をかけているようです。
模型好きで就活中の方は、ぜひチャレンジしてみてください。
タミヤのホームページ
リクルート情報

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