6.27.2011

読書。

今月三冊目。
読んだのはこちら。

伝説のプラモ屋〜田宮模型をつくった人々。
先日読んだ田宮模型の仕事の続巻にあたる書籍だ。

前著が田宮模型の歴史的、企業的側面に焦点を合わせた著書であったのに対して、本著は田宮模型に関わる人物に焦点を合わせた著書だ。

世界企業が、いかに多くの人々に支えられて作られ、運営されているものかというのを知ることができると同時に、そうした人たちとの脈をうまく使いこなす田宮社長のセンスにも下を巻く一冊となっている。

結局のところ、商売を決めるのは人間であるというところが、デジタル化された設計、完成品志向に移りつつある市場があったとしても、行き着いてしまう面白いところだと感じた。

奇しくも昨今、中国の新幹線コピーが問題になっているが、田宮のプラモデルはそのずっと前からコピーに悩まされてきたという。
それは、メイド・イン・ジャパンの優れたものづくりが先行しているからこそ真似されるのだと思うと同時に、結局のところ、この優れたメイド・イン・ジャパンを創り上げたのは田宮社長たちの世代であり、自分たちの世代でないことに、大変悔しい思いをする。

今や飛行機で4時間も飛べば日本人より勤勉で、安価に雇える人材が居るという言葉には、一人のエンジニアとして背筋の凍る思いがした。

ものづくりに関わるすべての人に読んでもらい、ぜひ考えて欲しい。
田宮社長に笑われるようなメイド・イン・ジャパンを展開するわけにはいかない。
そういう強い衝動に駆られる一冊だった。

6.24.2011

南部陽一郎先生が大阪大学の特別栄誉教授になったそうな。

なんで、南部先生にちなんだポジションにしなかったんだろう?

ケンブリッジのルーカス教授職のように、南部教授職とか設立すればよかったのに。

結局のところ、こうやって南部先生を特別栄誉教授にしたからと言って大阪市立大が素粒子分野に特別力を入れていくという表明があったわけでもなし、ノーベル物理学者に一枚咬んでおいて、なにか得になればいいなぁなんていう商魂が見え隠れすると思うのは、私だけでしょうかね。

6.23.2011

NokiaのN9欲しすぎ。

ひと通り安定した生活が遅れるようになって、無駄遣いも押さえられるかなと思った途端にこれですわ。

Nokia、MeeGo搭載スマートフォンN9を発表

何がいいって、まずポップな筐体ですわ。
GALAXY SIIをさわってみて思ったのですが、筐体の縁の丸さは超重要です。

持ちやすさ、握りやすさ、フィット感、どれをとっても、ある程度の大きさのディスプレイを積むならば、3G iPhone、GALAXY Sよろしく、まるっとしたフォルムが必須だと思うのです。

この点、iPhone4は角張っていながらも画面サイズを小さく抑えることで、角が与える嫌味を最小限に抑えていると思います。

対して、GALAXY SIIは握り締めることもできない酷さです。

そんな批判はおいとき、NokiaのN9です。

MeeGo搭載というのも、使ってみたい気持ちをガツンと高めてくれています。
気になるのは有機ELってところなんですが、最近なはそんなに質がよくなってきたんでしょうかね。

ドコモさん、NokiaのN9を秋モデルに加えてもらえませんか。 
必要なら、日本語化のための協力やアプリ・ドライバ開発のたぐらいならやりますよ。

ただし、各社のAndroidスマートフォンのように、コテコテの独自コンテンツ満載という意味不明な売り方はしないで欲しいと思います。

6.22.2011

プチコンキュートの塗り心地。

晩ご飯を平らげて、先日下塗りを済ませてあったパーツを対象に、早速トライ。

塗装したのはバイクのカウルパーツなど数点。
吹きつけたのはタミヤカラーエナメル塗料X-11クロームシルバー。

これをエナメル溶剤で2倍程度に薄めてトライ。

プチコンキュートから1/8Sネジに変換し、それをさらにS-Lネジで変換してレギュレータへ。
レギュレータは上限圧力をめいっぱいまで上げて、無理にレギュレーションさせずに元圧をエアブラシ側へスルー。
レギュレータの先はS-Lチェンジネジでえアテックスのワンタッチ継手に接続し、そのさきにGSIクレオスのドレンダストキャッチャーを取り付けたWAVE SUPER AIRBRUSH ADVANCE (0.2mm口径)と、タミヤHGエアブラシ (0.3mm口径)につながるといった具合です。

途中のチェンジネジの多さやドレンダストキャッチャーの存在、タミヤACコンプレッサに付属している本格的なレギュレータの存在など、プチコンキュートの箱絵にある、エアブラシ直づけ型とは異なる構成でのトライです。

結論から言えば、一番最初の吐出開始時に若干もたつきがあったものの、一度吹き出せてしまえばあとは何の問題もなく吹きつけることができました。

すいすい塗れるわ、思っていたとおり塗装ブースの音のほうがデカイわで、非常に快適な使い心地のコンプレッサという感想です。

塗装ブース脇において使えるのもGoodで、あまり配管の取り回しや電源類の取り回しを複雑にしたくない人にもおすすめできると思います。

使ってみて難点に思ったのは、唯一本体付属の電源スイッチ。
パチリといわせるタイプのものですが、押して操作するには力が必要です。
さっと滑らせるようなスタイルでON/OFFすると、少ない力で操作できていいと思います。
(私はスイッチ付きのマルチタップで分岐して足元のタップのスイッチでON/OFFするようにしました。)

塗装〜洗浄まで45分ほど稼動させてみましたが、やはり発熱はほとんどありませんし、異音がするようなことも無かったです。(ちなみに、取説によると60分以上の連続使用で圧力が低下するようです。15分程度の停止時間をはさみつつ、塗装するように指示されています。)
今日という暑い日だからこそ気づきましたが、この発熱量の少なさは、夏場の模型製作では非常に役立つと思います。

後は耐用年数の問題とアフターサポートですが、このあたりは使い込んでいくうちに明らかになると思います。
ともかく、現時点では大変いい買い物だったという感想です。
かなりタミヤ寄りのタミヤ党の私ですが、GSIクレオスのMr. コンプレッサ プチコンキュート。
改めてオススメしておきます。

【追記】
本日、午後4時ごろ〜22時30分ごろまで、 ほぼ不休で連続稼動させてみましたが、特に問題なく動いています。
吐出圧が下がるといった様子も特に無く、快適に塗装作業を行うことができました。

作業中にBGMなどをかけていると、コンプレッサの電源が入っていることを忘れてしまうほど静かなので、誤って長時間運転させてしまう原因になるかもしれない所が、新たに気がかりな点として出てきました。

それ以外は至って良好です。

Mr.コンプレッサー プチコンキュート買ってみた。

賃貸マンションに住むようになって、私としては十分静かだと思っていたタミヤのACコンプレッサも、夜中に動かすのははばかられるような状況が続いていました。

けれども仕事上、平日は夜間に模型作業が集中するわけで、切ってヤスって盛っておしまいというわけにはいかない訳です。
せっかくの貴重な時間、すべてを筆塗りで済ませてもいいですが、最近手を出しているバイクや車の模型では、どうしてもエアブラシで塗りたい気持ちがあります。

そこであれこれ探していて、こんな動画に出会いました。

これは、GSIクレオスから出ている、Mr.コンプレッサー プチコンの動作動画です。
動作音が非常に静かな事がわかります。

これだ!と思って早速調べてみると、どうやら公称連続動作時間が30分と、極端に短いのです。
アマゾンのコメント欄にはそれ以上の連続稼動が可能である性能を持っている旨が寄せられていますし、実際に同社がリリースしているL5等の噂を聞いてもその通りなのでしょうけれども、若干の不安が残ります。

そこで私が購入したのはこちら。

プチコンの姉妹品ともいうべき、プチコンキュートです。

公称連続動作時間はプチコンの倍の1時間。(Amazonのページでは120分となっており、長時間の使用でも心配なさそうです)
加えてプチコンより若干高めの圧力と、プチコン並の静音性、金属味のない可愛いボディを持ち合わせています。

これらのスペックに加えて、想像以上にネット上での情報が乏しかったことも、ACコンプレッサ購入時に同様に情報が乏しく、苦労した私のハートに火をつけました。

そんな訳で、セカンドコンプレッサとして早速購入してみました。

購入してまず驚いたのは、梱包箱の小ささです。
Amazon.co.jpで購入したのですが、ご存知Amazon,やたら大きな箱で送ってくることでおなじみなはずです。
それが、まさかコンプレッサともあろうものが、XM02の箱に入って送られてきたではありませんか!
最初にコンビニで受け取った時には、Amazonが完全に梱包ミスをやらかしたと思いました。
コンプレッサともあろうものがこんなに小さいはずはない、発注と違う商品を送ってきたのだろうと。

これは文句の一つも電話で言ってやらねば・・・などと思いつつ帰宅し、箱を開けてみると、そこには紛れもなくプチコンキュートそのものがありました。

そう、Amazonの梱包ミスなどではなく、実際にプチコンキュートは、XM02の箱でも十分すぎるほどに小さかったのです。

早速、この小ささを伝えるためにどうしようかあれこれ悩んだ末に撮影したのが下記の写真たちです。



まずは箱のまま、コロコロコミック7月号と比較してみました。
ずいぶん小さいのがお分かりいただけると思います。

続いて側面から。左側がコロコロコミック7月号、右側がプチコンキュートの箱です。

これらを撮り終えたあとで早速開封。
開けてみると、さらに小さい!
小ささに驚きながらも内容物を確認。

中身はプチコンキュート本体、ACアダプタ、そしてプチコンキュートの吐出口であるPSサイズから、GSIクレオスやタミヤのエアブラシで標準的に使われている1/8Sネジへの変換ネジの3つです。

レギュレータやエアブラシは付属していないので、入門機として購入する際はご注意を。


続いてこの本体の小ささを味わってください。

PSPと比較

文庫本、「田宮模型の仕事」と比較。

ドデカミンエナジーコーラと比較。


500ミリのペットボトルをおけるスペースがあるなら、余裕で置ける小ささです。

さて、気になる性能ですが、動作音は最初に紹介した動画で聞くプチコンのものよりも、いくぶん静かに感じました。
扇風機の動く音のほうがずっと大きく感じたので、プチコンの動作音よりは、塗装ブースの動作音のほうが問題になりそうだと思うくらいです。(実際にはタミヤのシングルファン塗装ブースもかなり静かなので、近所には迷惑をかけずに塗装作業ができそうです。)

圧力についても調べてみます。
公称定格圧力は0.03MPa。最高圧力は0.08MPaとなっています。
吐出空気量は公称で3.0リットル/min、Amazonの情報によれば3.8リットル/minです。
どちらが本当かはわかりませんが、メイン機であるACコンプレッサに比べればずいぶん貧弱です。
(それでも、プチコンキュートのこの静音性能は買いだと思います。)

実際にレギュレータをかませて吐出させてみます。
レギュレータの圧力を一杯まで上げて、タミヤのエアブラシをつないでプチコンキュートの電源をONします。
ほんの数秒で最高圧力に達したようで、我が家のレギュレータでは、ほぼ100KPaを指しているのがわかります。

公称値を下回ることはあるだろうと思っていましたが、ほぼ公称どおりのスペックが出ていることにおどろきました。

続いてエアーを吹き出してみます。

シューッという音と共に急激に圧力が下がりましたが、やはり30KPaあたりをキープしているようです。

粘度の高いコーティング剤や塗料を吹くには明らかにパワー不足を感じますが、普通にタミヤのアクリルカラーを吹き付けたり、エナメル塗料を吹きつけるには十分な圧力が出ていると思います。

まだ実際の吹付けを行っていないので、いくらか吹きつけてみて、また別のレポートにまとめたいと思います。

とにかく静かで小さいです。
加えて発熱量も小さく、机の引き出しに入れて使うこともできると思います。

水抜き目的で水抜き付きのレギュレータや、湿度の高い環境ではミストセパレータとの併用が必須だとは思いますが、入門機として、セカンドマシンとして、現状ではかなりおすすめできるコンプレッサーなのではないかと思います。


以前にタミヤのACコンプレッサー購入を決めた時の記事はこちら。
Repse - 子羊は魚の夢を見るか? -: 社会人の塗装環境選び。(エアブラシ、コンプレッサ、塗装ブースなど)

6.21.2011

読書。

今月二冊目かな?

読んだのはこちら。

田宮模型の仕事。

世界の模型メーカー。我らがタミヤが、なぜタミヤであり、タミヤでありつづけられるのかが綴られた一冊。
タミヤのスタート地点である木製模型の話からスタートし、プラモデルへの進出が苦渋の決断であったこと、これだけアフターサービスの充実した企業でありながらも、ずっと安定したまま来たわけではないこと、品質世界一がどのような人の手によって作られているのかということ、世界から見たタミヤとはどのような企業であるかということが事細かに綴られています。

下手な小説よりもわくわくさせられ、感動する一冊で、最近読んだ中では抜きん出ていい書籍だと思いました。
ミニ四駆の第三次ブームを待ち続ける格好で締めくくられていますが、ミニ四駆プロが登場した今もそのブームが来ていないところには、やり方を再考するところに来ているのではないかと思います。

加えて、タミヤファンの一人としておせっかい的に感じたのが、このカリスマ経営者が去った後の話です。
どの章を読んでみても、このカリスマ経営者あってこそ、タミヤがあり、タミヤの製品があるのだというのをひしひしと感じました。

その反面、模型の販売においても若い芽を育て忘れた話題が多々出てきているだけに、次の10年、タミヤがどのようになっていくのかという不安はあります。

ただ、そういう不安は抜きにして、読んで損のない一冊です。
ビジネス書としても優れていて、仕事とは何たるかを、要所要所で教えてくれると思います。
椅子にふんぞり返って、新聞を読んで威張っている経営者の言葉よりも、ずっと説得力のあるものだと思います。


【追記】
6月30日必着ですが、タミヤが新卒及び第二新卒向けに企画開発部員の募集をかけているようです。
模型好きで就活中の方は、ぜひチャレンジしてみてください。
タミヤのホームページ
リクルート情報

6.20.2011

これで何度目だ。

鍵をロッカールームに忘れて、自宅と会社を往復。

何度目だorz

こういうところからも、会社勤めに向いていない姿が伺える。
かといって、自宅でなにかできるほどスキルがあるわけでもない。

困った困った。

6.19.2011

なんでもsudoはよろしくない。

Ubuntuが台頭して以後、sudoコマンドによって、本来管理者でなければ起動できないコマンドを走らせるという管理方法が定着しているように思う。

特に最近はUbuntuベースのディストリビューションも数多く登場していて、Linuxが使えると称するためのスキルのひとつとして、sudoは外せないものになっていることは間違いない。

Ubuntu登場直後はsudoの設定に関する記事がIT系ウェブサイトに登場したり、システム管理者向けの雑誌にどのように使うかというhowto記事が掲載されたりもしていたが、最近では新たな解説記事を目にしなくなったことからも、一般的なコマンドの一つとして定着していると言える。

一見、sudoは利点ばかりに見えるが、最近ではある場合にこれを使うべきでないと主張する動きもある。

例えば先鋭ディストリビューションの雄であるaptosidがそのひとつだ。
マニュアルにわざわざsux/sudoという項目を設けて、sudoでなくsuxを使って作業すべきだと説いている。(suxはsuのラッパーとして動き、Xの資格情報やディスプレイ情報をサーバに送信するコマンド)

aptosidがsudoを使うべきでないとする理由はこうだ。

侵入者がもし一人のユーザーのパスワードを手にしても、すぐにスーパーユーザーの権利でシステムを破壊することができなくなるからです。(※「破壊することができるからです。」あるいは「破壊され、利用することができなくなるからです。」の誤訳だと思われる)

sudo のもう一つの問題点として、ユーザーの設定でスーパーユーザー用のコマンドを実行しているうちに、ファイルの権利設定を知らない間に変更してしまうことがあることです。このためにその後コマンドをユーザーとして実行できなくなってしまうような例もあります。

これは、LiveCDにはrootパスワードが設定されていないという前提に立っての発言であるわけだが、このあたりの分別をつけずに、なんでもsudoでという動きがあるのは、私はあまり良くないことだと思っている。

個人的な意見を言わせてもらえば、sudoはスーパーユーザで作業しているという緊張感のレベルをぐっと下げてしまうように思う。

例えばsuseではその昔、rootでXを立ち上げると、壁紙が爆弾マーク一色になる仕組みがあった。

本来管理者権限での作業は、そういう緊張感を持って行うべきものだと私は考えている。
たしかにsudoは便利だが、管理者としての作業という意識が下がってしまうことで招くトラブルは、何よりも深刻ではないかと考えている。

もちろん適切にアクセスコントロールをすれば問題ないのだろうし、きちんと理解した上で使えば便利なコマンドなのは確かだが「スーパーユーザで行うべき作業は全部sudoを通してやります」などと初心者向けを謳うサイトで、何の説明もなしに、おまじないのごとく解説されているのを見て、今回の記事を起こすに至った。

まとまりのない文章になったが、なんでもsudoはよろしくないという、私の意見である。

6.17.2011

悪用されないような技術は、本物じゃない。

という言葉にピクッときた。

となると、今僕が仕事で関わっているのは技術じゃないのか。よかった。

6.14.2011

東京電力への実質的な公的資金注入に、大義名分はあるのか?

東京電力への実質的な公的資金注入が閣議決定されたそうだ。

具体的には国内の原発を保有する各電力会社からの拠出金と、交付国債なる形での政府からの拠出金をベースに機構をつくり、その機構が東電を支援する形になるという。

僕は、ここに大義名分があるのかを問いたい。
一応の名目は「①被害者への迅速・適切な賠償 ②事故による事業者(東京電力等)の悪影響の回避 ③安定した電力供給の確保」のためとされている。

でも僕は、これには大義名分があるようには感じられない。
国債という形をとるにせよ、政府から拠出される金があるのだ。
それの理由が、説得力のないこれらの名目だとしたら、声をあげるべきだろうと思う。

例えば被害者への迅速適切な賠償。
どこまでが被害者かわからないのに、適切も迅速もあるだろうか?
どれだけ被害額が出るかわからないといっているのに、迅速な賠償が可能だと、本気で思っているならば、まずはその脳みそを洗うところから始めたほうがいいと思うくらいだ。

事故による事業者の悪影響の回避については、そもそも回避する必要があるのか?という視点に立たなければいけない。
少なくとも今回の原発事故がもたらしたものは、悪影響ではなくやってきたことの収穫であると思う。
安全を二の次三の次にしてきた事の収穫だ。
これは東電自身が刈り取るべき収穫分であって、それは悪影響でもなんでもない。
企業としてメッキで誤魔化してきた部分がハゲるだけの話だ。

最後の安定した電力の供給については、(東電自身の働きと節電の呼びかけによって)計画停電もとりやめられ、生活するために必要な電気量は確保できている。
これ以上の安定した状態とはいったい何だろうか?
そして、そのための方策が何も示されていない状態で、果たして公的資金注入まで明記した法案が閣議決定される日本は、いったい何なのだろうかと思う。

さらに気になるのは、この「機構」なるものの存在だ。
原子力の専門家などを中心に集めるそうだが、明らかに天下り先をひとつ増やすだけになるではないか。
逆立ちして考えても、私には機構を新たに設立する理由がよくわからない。

しかもそこには原発を保有する電力各社からの巨額の拠出金と、政府からの資金が集まってくる。
これが天下り先でなくて何と言うのか?東電のドサクサに紛れて、無駄を増やそうと言うのだろうか?
その神経、安直な発想には言葉も出ない。

本当に「公的資金を注入しなければいけないほど」なのであれば、既にその手の活動を手がけている、産業再生機構あたりに、特別法を使って委任するほうが賢いやり方なんじゃないだろうかと思う。
手間も時間も、新たに機構を設立するよりはスムーズだろうし、何より名目としてあげている迅速な対応につなげるためには、現状ある機構を活用するほうが賢いだろう。

公的資金注入をするならば、国民が納得するだけの大義名分が必要だ。
東電はどれだけ説明責任を果たしたか?
未だ安定しない原発について、現状どうなっており、どのように回復させ、廃炉するのかというプロセスを示したか?
他の原発についての取り扱いはどうか?今後どうやって安全を確保した上で運営するのか、説明をして納得してもらえているのか?500年後の子供たちが苦しまないプランを建てられているだろうか?

資金を注入してもらわなければどれほどマズイ状態にあるのか、経営者みずから、国民に対して説明しているだろうか?

少なくとも私の目には、名目を掲げる前のこれらのステップはひとつもクリアできていないように見える。
少なくとも私の耳には、日々小さくなり、今にも消えてしまいそうな、原発についての説明の声しか聞こえてこない。

納得できるだけの理由なしに、間接的とはいえ、政府から東電へ金が渡ろうとしている。
怒りではなく、建設的な気持ちで、声を上げるときは声を上げなければいけないと思う。

参考記事:
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110614dde007040031000c.html
http://www.corporate-legal.jp/houmu_news253/
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0614&f=business_0614_124.shtml

6.13.2011

物欲まじーん!

久々にあれこれ欲しいなと思っていまして。

出張の関係で、先日Amazon.comで注文した書籍を受け取るところまで至っていないので、.comで買いたいものはいろいろあれど、今そちらは我慢しています。

その代わりと言っては何ですが、Amazon.co.jpのほうであれこれカートに入れてニヤついています。
帰国したらタイミング良く入手できるよう、注文する予定なので、購入したらまた記事を上げようと思っています。

早く帰ってプラモデルしたいなぁ。

6.07.2011

読書。

読書と呼んでいいのか。
一応本だから換算するけど。

読んだのはこちら。

読んだというより、やったという感じ。
1日30分ぐらいずつ、基礎から英語を勉強しなおそうと考えて、あれこれ探してこの本に出会いました。
まずは一冊目。中学校の最初から編です。

1章1日30分で進められるボリュームで、無理なく12章(最後は前後編なので実質13章)を、ほぼ2週間でクリアできました。(それぐらいカンタン・ラクチンというタイプの書籍だという事です)

僕の英語力はカナーリ怪しいところがあって、きっとこれは、中学校時代に英語を真面目にやらなかったために基礎力が足りないんだろうと睨んでいましたが、その通りでした。

あるていど読む機会のある、技術英文についても、理解できるけど読めてない実情がよくわかり、もっときちんとやりたいなとシミジミ思わせてくれる一冊でした。

書籍の中身はとてもシンプルですが、よくある最初に解説していたことをのちのち覆すタイプの書籍なので、そういう解説が嫌いな方には全く向かないと思います。

文章も教科書的でなく、口語的で軽妙な文章で、個人的には読みにくさは感じませんでしたが、人を選ぶ文章だと思いました。

Amazonでは下から上まで星が並んでいますが、要するにもう一冊参考書を置きつつ、その前振りとしてザザっとやるタイプの書籍かなと思います。

一応三冊+ドリルを積んであるので、計画通り進めようと思っています。
中学英語、ゼンゼンできてないし。。。という方で、時間はあまりとられたくない方は、読み物的に呼んでみると良いのではないかと思います。

6.05.2011

久々にOperaを入れてみる。

深夜のテンションに任せて、Operaを放り込んでみる。
11.xになって、ブラウジングはずいぶん快適になっているものの、致命的な欠点がひとつ。
それは、右上の検索窓にiBus+Mozcの組み合わせで入力をした際に、ブラウザごとクラッシュするという問題が解決していないことだ。

たしかにMozcはまだ正式版でないソフトウェアだけれども、日本国内においては結構使われている組み合わせだと思う。
Vineでも標準提供するようになっているし、Debianのような大手ディストリビューションのレポジトリにも入っている。

Linux版自体に割けるリソースが少ないのかもしれないけれど、ここさえ改善してくれれば、ブラウジングの快適さと相まって、伝説でなく、Opera最強と言える日が来るんじゃないかと、密かに思っている。
そんな日曜の早朝。