6.24.2010

久々に後悔する買い物。


ここのところ、難しい物理系の書籍ばかり読んでいたので、久しぶりにIT系の書籍を読んでみました。

読んだのはこちら。



プログラマのためのソースコードを読む技術なる書籍。
内容的にはCodeReadingの親戚のようなものを期待したのですが、まったくの期待はずれ。

本書の中で、実際にソースを読むのは最後の章だけで、それも無意味にソースコード全文が載っている状態。完全に紙面の無駄遣いだと思いました。

そこに至るまでの、筆者曰くソースコードを読むための前提となる技術的スキルも、プログラマ入門以前じゃないか?と思える内容が多く、例えばgrepやglobal、Doxygenなどの、プログラマなら日常的に使っているだろうツール群を「これは便利だ」と紹介していたり、アルゴリズムやデータ構造のうち、基本にすら引っかからない様な、プログラマなら当たり前に知っているものを基礎なのでと紹介したりとか、CPUの仕組みを解説するために、コンピュータいサイエンスの入門コース向け教科書にあるCPUの解説を、もっと悪くしたような実装例を紹介してみたりとか、とにかくあらゆる場面で「なんだかなぁ。」という感想ばかりが浮かんでくる書籍でした。

私は基本的に本は取っておく派でしたが、久々に早々と中古書店に売ろうと思わせる書籍で、この内容でこの金額はあまりにも高い買い物だったと思います。

加えて最悪なのが、身につけた技術を使う先が一切示されていないことです。
つまり、この本の次のステップとなるべき書籍が紹介されていないのです。
本来ならばこの手の書籍は、技術をみにつけ、ソースを読んでみて、さらに進むために……としてよりレベルの高い書籍の手引きとなるべき役割をになっているはずだと思います。

久々に引いたハズレ本だったので、ついつい荒っぽいながらも文章に起こしてしまいました。
Amazonのレビューがついていない様ですが、購入前にどんな本なのかしりたい方は参考にしてください。

私はおすすめしません。

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